厚生労働白書(平成30年度版)を読んでみました

普段なかなか政府刊行物を読む機会は、ありませんが厚生労働白書は、毎年軽く読むようにしています。 下記の厚生労働省のサイトから無料でダウンロードできます。

白書、年次報告書
厚生労働省の白書、年次報告書について紹介しています。

仕事に生かせるヒントがあるかもしれませんし、何か興味を持てることが書いてあるかもしれません。 社会保険労務士試験の受験時は、試験対策として、読んでいましたが合格後の仕事とかけ離れていても試験のことを思い出したり、つながりを継続する意味で読むのもアリかと思っています。

通常は、その年の夏から秋にかけて公表されますが、中央省庁の障害者の水増し雇用、毎月勤労統計の不正処理などの影響で、この時期(7/9)まで遅れたようです。

テーマは、下記のようになっています。

【第1部】 テーマ 「障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に」    

障害や病気を有する方などに焦点を当て、障害の特性や病状などの事情に応じ、就労や社会参加を通じて自分らしく生きることができる社会の実現に向け、現状や国民の意識、事例の分析を整理しています。そのうえで、全ての人が活躍できる社会の実現 に向けた方向性を示しています。

【第2部】テーマ 「現下の政策課題への対応」 子育て、雇用、年金、医療・介護など、厚生労働行政の各分野について、最近の施策 の動きをまとめています。

2部構成になっていて、第2部のテーマ「現下の政策課題への対応」は、平成22年から変わっていないので、実質、第1部のテーマが白書で取り上げたいことということになるでしょう。

ちなみに過去5年の第1部のテーマは、以下のようになっています。

平成29年 社会保障と経済成長

平成28年 人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える

平成27年 人口減少社会を考える ~希望の実現と安心して暮らせる社会を目指して~

平成26年 健康長寿社会の実現に向けて ~健康・予防元年~

平成25年 若者の意識を探る

今回、第1部の概要について、書いていきたいと思います。

はじめに、障害や病気を有する者などの現状と取組みを紹介しています。 障害者の現状として、障害者数は増加傾向にあり、2006年と2018年を比べるとおよそ1.4倍(936.6万人)になっているそうです。 (身体障害者は1.2倍、知的障害者は2.4倍、精神障害者は1.5倍)

社会参加や自立への支援の取り組みとして、障害者雇用率制度(事業主に障害者の雇用義務を課す制度)や在宅就業障害者支援制度、ハローワークによる就労支援制度などを紹介しています。

病気を有する者などの現状として、5疾病(悪性新生物(がん)、脳卒中、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病、うつ病やその他のこころの病気(精神疾患))を挙げていて、人口100人当たりの患者数は、悪性新生物(がん)1.4人、脳卒中0.9人、心筋梗塞等の心血管疾患1.4人、 糖尿病2.6人、うつ病やその他のこころの病気(精神疾患)2.7人となっています。

糖尿病、うつ病やその他のこころの病気(精神疾患)、悪性新生物(がん)を罹患しながら通院している人数は増加傾向にあります。また、不妊治療にも触れています。

5疾病は統計上、以下のような状況です。

・悪性新生物(がん)については、約35%が離職し、離職のタイミングは治療開始前が約40%

・脳卒中については、復職率は50〜60%。

・心筋梗塞等の心血管疾患については、復職率は約70〜80%

・糖尿病については、約8%が通院を中断

・精神疾患については、仕事や職業生活に関するストレスなどを感じている労働者は約60%

企業では、健康診断に基づく健康管理やメンタルヘルス対策をはじめとして、労働者の健康確保に向けた様々な取組みが行われてきましたが、近年では、労働者の健康確保や障害や病気を有する労働者の活用に関する取組みが、健康経営やワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティ推進、といった観点からも推進されています。

厚生労働省では、がんなどの疾病を有する労働者が、業務によって疾病を増悪させることがないよう、事業場において適切な就業上の措置を行いつつ治療に対する配慮が行われるようにするため、関係者の役割、事業場における環境整備、個別の労働者への支援の進め方を含めた事業場における取組みをまとめた「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」、4疾病(がん、糖尿病、脳卒中、メンタルヘルス)に関する 「治療と就労の両立支援マニュアルを策定しています。

また、障害者雇用・障害者就労支援など、治療と仕事の両立支援・健康づくり、 社会活動を行うのに困難を有する者などへの支援について、様々な取組みを行っている企業・支援団体を紹介しています。

興味のある方は、詳細を原文で読まれるのがよいと思います。

最後に、包摂と多様性がもたらす持続的な社会の発展に向けて、ニッポン一億総活躍プランのロードマップにもある「地域共生社会の実現」の「支え手側と受け手側が常に固定しているのではなく、皆が役割を持ち、支え合いながら、自分らしく活躍できる地域社会の実現を目指す。あわせて、寄附文化を醸成し、NPOとの連携や民間資金の活用を図る。また、支援の対象者ごとに 縦割りとなっている福祉サービスの相互利用等を進めるとともに、一人の人材が複数の専門資格を取得しやすいようにする」という方向性を記しています。

今回、厚生労働白書を読んでみて、第1部の概略について、書いてみました。

興味のある分野があれば、読んでみてはいかがでしょうか。

【今日の2CH(『Change』と『Challenge』)】

 久しぶりに晴れました。(日照時間が21日振りに3時間超)

長男、次男と一緒に、おひさまに「ありがとう!」

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